衣類管理のDX化で「確認作業」と「伝達ミス」を削減した地域密着クリーニング店
町の商店街や住宅地にある、身近でいつも利用しているクリーニング店。お預かり伝票や商品の授受がスタッフ間で連携できていないことがあり、お客様にご迷惑をおかけすることがしばしばありました。そんなお店が、すこし頑張って、デジタルツールを入れることになったお話です。
衣類の状態・要望がスタッフ間で共有されにくいという課題
クリーニング店では受付時に「シミ抜き希望」「デリケート素材」「急ぎ対応」などを口頭や紙で伝えるケースが多く、作業工程に入ると情報が十分に共有されないことがありました。
その結果、「この衣類は特別対応だったか」「どこまで作業が進んでいるか」をスタッフが都度確認する必要があり、引き継ぎミスや二度手間が発生していました。
衣類単位で情報をデジタル管理し、作業状況を一元化
そこで、Excelへの直接入力ではなく、GoogleフォームとAppSheetを活用した管理の仕組みを構築しました。
受付時に衣類ごとに管理番号を付与し、素材や注意点、依頼内容はGoogleスプレッドシートに集約。作業者はタブレットやスマートフォンから、GoogleフォームまたはAppSheetの簡易アプリを開き、管理番号を選択して「仕上げ中」「検品完了」などの工程をタップするだけで更新できるようにしました。
入力はプルダウンやボタン操作のみとし、文字入力を極力排除。作業の区切りとなるタイミングでまとめて更新する運用とすることで、現場の負担を増やさずに、衣類ごとの作業状況をリアルタイムで共有できる体制を整えました。

安心感の提供がリピート率と店舗評価の向上に
進捗の可視化により、利用者からは「状況がわかって安心」「きちんと情報共有されているのが分かって良かった」という声が増加しました。
特に高級衣類や大切な衣装を預ける顧客層からの評価が高く、リピート利用につながっています。また、工程データを活用することで、作業の遅れやボトルネックも把握でき、店舗運営の改善にも効果を発揮。DXは業務効率化だけでなく、信頼づくりにも直結する施策となりました。